南びわ湖エリア情報

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国道161号の大渋滞を流す「小松拡幅」★大津市

ブルーインパルス渋滞に思いっきりハマってしまったので

161(高島から大津方面に進む)の渋滞について考えてみます。

 

あと、国道161号の「小松拡幅」工事について

ネット上にある資料をまとめていきます。

 

画像引用元:https://www.kkr.mlit.go.jp/shiga/road/pdf/p_r161_komatsu-kakufuku-1.pdf

 

2022年8月7日(日)に、滋賀県高島市

ブルーインパルスの展示飛行が行われました。

 

8/7(日)ブルーインパルス展示飛行が行われました★高島市

https://minamibiwako.hatenablog.jp/entry/2022/08/08/090530

 

161の行き帰りの大渋滞は地獄でした。

特に、帰りの161(大津方面に向かう)の大渋滞がひどすぎたので、今後、同じような状況になった場合に、どう回避すればよいのかを真剣に考えてみます。

 

大津方面に進む 国道161号 は、大渋滞というか「停滞」状態で全く動かない状態になっていました。白髭神社をすぎたあたりからはゆっくりと動き出し、北小松のあたりからはスムーズに進むようになりました。

 

渋滞で「7時間」。。。

 

なぜ、大津方面へ向かう161が「停滞」してしまうのか?

それは、白髭神社前の1本道に集約されてしまうためです!

画像引用元:グーグルマップ

 

砂時計の一番細い所が「白髭神社」前だということです。

ここは、山と琵琶湖にはさまれて逃げ道は一切ありません。

 

 

実際に、161の大渋滞というか大停滞に突入してみて、考えました。

本気で「この渋滞から一番早く抜け出すには?」を実践するとすれば

 

一番細い「白髭神社」前のすぐ手前で

161と合流することです!

 

 

 

↑ 「最終合流地点」の様子です。

グーグルマップのストリートビューは少し古くて、本線161が片道2車線になってますが、この区間は現在では片道1車線になってます。

本線161が「片道1車線」で、ここの最終合流地点で多くの車が合流します。

 

渋滞時には、ジッパー合流になるので

合流後の本線161の車のスピードを「1」とすると

側道の車のスピードは「1/2」で

合流前の本線161の車のスピードは「1/2」となります。

 

↓ この youtube にありました。現状は片道1車線になっています。

この動画の [5:56] あたりが「最終合流地点」です。片道1車線になっていることが分かります。

(動画はしばらく見たら、停止して下さい!)

youtube動画のスタート時間は指定できますが、停止時間は指定できません。。。)

 

ここの「最終合流地点」で、161に合流するという渋滞回避策(渋滞軽減策)は、8/7のブルーインパルス渋滞のような

「停滞」レベルの大渋滞には、かなり有効 だと思います。

(ある程度の速度で進んでいるレベルの渋滞だと、161本線に入りづらくなり逆効果になるおそれがあると思いますので、「ここは大渋滞用」として使い分けていきましょう!)

 

この場所で、161本線を進んできた車と、合流する車は

1台ずつ交互に161を進んでいくことになります。

日本では、渋滞する道路の合流地点では

「一台ずつ交互に入って進む」ルールが発動されることが多いです。

(ジッパー合流、ファスナー合流と呼ばれます。)

滋賀県 161 でも、このルールが発動します。

 

上の説明が分かりにくいので、 この動画を見ていただき、同じことを再度説明させていただきます。なぜ、合流する2つの道が、合流後の車のスピードの「1/2」になるのかが分かっていただけると思います。大渋滞時は、合流後の本線161は、ほぼ止まっています。本線161が少し進めば、「最終合流地点」で、交互に1台ずつ車が入って進みます。

 

この地点での合流後の車のスピードを「1」とすると

合流前の161本線の車のスピードは「1/2」

合流する車のスピードは「1/2」となります。

 

ここで、

合流後の車のスピードの基準の「1」は、時速 0.1km 以下ぐらいをイメージして下さい。数分ごとに数メートル進む程度です。

3分ごとに3メートル進む渋滞であれば、1時間に20回進めるので

3 x 20 = 60m/時(時速 0.06km)です。

一般に,人の歩く速さは時速4㎞と言われています。

161の大渋滞では、車は白髭神社前で ほぼ「停滞」しているということです。

 

ここの最終合流地点の前には、

161本線への合流地点がいくつもあります。

 

 

2番目の合流地点でも

「一台ずつ交互に入って進む」ルールが発動されるので

それぞれの道の車のスピードは「1/4」になります。

 

このように、合流地点ごとに車のスピードは半分になっているということです。

つまり手前で161本線に合流すればするほど、

1/4、1/8、1/16 とどんどんスピードが遅くなり

ついには「停滞」して全く動かなくなります。

 

なるべく「最終合流地点」に近いところで、161本線に合流するほうが

車の進むスピードは速くなるという話でした。

 

以上の話は、あくまで対処療法ですw

根治治療としては、砂時計の一番細いところである「白髭神社」前の1本道を太くすることだと思います。

 

その工事が「小松拡幅」(こまつかくふく)です。

 

当初は、白髭神社前の対面通行の道を広くする方向性だったものが、JR湖西線のように白髭神社奥の山の中にトンネルを通して道を広くする案に決定されました。

 

当初の白髭神社前の「道路を広く」する案

画像引用元:

https://www.kkr.mlit.go.jp/shiga/road/pdf/p_r161_komatsu-kakufuku-2.pdf

トンネル(新案)↓ ↑ 道路拡幅(当初案)

画像引用元:

https://www.kkr.mlit.go.jp/shiga/road/161_komatsu/pdf/20190325-4_matome.pdf

国道161号 小松拡幅13工区ルート検討委員会 | 国土交通省 近畿地方整備局 滋賀国道事務所

 

 

少し話がそれますが、161(湖西道路区間)で

中央分離帯ワイヤーロープの設置区間がだいぶ増えていることを確認しました。

死亡事故を減らす「現実的な」対策だと思うので、素晴らしいと感じました。

 

 

話を戻します。

でも、このトンネル案(新案)になったということは、

小松「拡幅」ではなくて

小松「バイパス」になると思うのですが

報道などを見る限りでは、「小松拡幅」という書き方がされています。

 

報道の少なさや、「小松バイパス」に修正されないことなどから考えると、まだトンネル案は最終決定ではないのかもしれませんね。。。

国土交通省

近畿地方整備局

滋賀国道事務所 の書き方では、「対応方針」となっています。

 

中日新聞の報道

画像引用元:https://www.chunichi.co.jp/article/270432

 

25年秋完成の見通し 湖西道路一部4車線化など県内5路線
2021年6月11日 05時00分 (6月11日 05時00分更新)


 国土交通省滋賀国道事務所は、大津市の湖西道路真野インターチェンジ(IC)−坂本北IC間六・六キロの四車線化など県内五路線の道路整備事業が、二〇二五年秋に完成するとの見通しを公表した。 (岡屋京佑)


 他の四路線は、国道1号栗東水口道路の栗東市小野−同市上砥山の〇・九キロ

▽国道8号米原バイパスの米原市入江−彦根市佐和山の二・二キロ

▽同野洲栗東バイパスの野洲市小篠原−栗東市手原の四・七キロ

▽国道161号小松拡幅大津市北小松の二・四キロ。湖西道路以外の四路線は暫定的に二車線で開通し、最終的に四車線化を計画している。


 沿線に観光資源が多い湖西道路では、休日の朝夕を中心に渋滞が多発している。同事務所は四車線化の効果として、...

 

引用元:

25年秋完成の見通し 湖西道路一部4車線化など県内5路線:中日新聞Web

上の 中日新聞 の報道では、

「小松拡幅」が2025年 秋に完成予定 と記載されています。

(北小松の2.4km区間となっています。)

大津市の資料では、令和7年秋(2025年秋)開通予定は、大津市区間の 2.4km 区間の工事ですね。

高島市区間の 4.1km は 事業完了時期が「未定」となっています。

画像引用元:

https://www.city.otsu.lg.jp/material/files/group/129/eigpigjpogkere.pdf

 

 

 

画像引用元:https://www.kkr.mlit.go.jp/shiga///ir/pdf/r030617.pdf

 

はやく「小松拡幅」が完成して、161の大渋滞が少なくなることを期待しています。

大津市区間(14工区)の大部分については、2025年秋に完成予定と区切りも示した計画を基に工事が進んでおり順調だと感じます。

 

一方で、

高島市区間(13工区)のトンネル新案の部分の工事完了は未定なので、まだまだ多くのことが決定していない状況であると推測できます。

 

画像引用元:

https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/ippan/zigyohyoka/ol9a8v000000dhov-att/10.pdf

 

 

この13工区については、あと 10年ぐらいかかるのでしょうか。。。10年後だとすると、2032年です。過疎化が急激に進む高島市の人口は、現在(2022年)の 4.6万人 から、2032年には何人まで減少しているでしょうか。

2032年は、4万人を切って 3万人台に突入する 頃ですね。

 

滋賀県 高島市 の将来人口

 

画像引用元:

http://www.city.takashima.lg.jp/www/contents/1585879889501/simple/20200406-1.pdf

 

今回のブルーインパルス渋滞は、危険なレベルの大渋滞だったと思っています。あまりにも長時間におよぶ大渋滞だったので、車の中でトイレに行きたくても行けずに困った人はたくさんいたと思います。渋滞途中、車はほぼ止まった状態で長時間経過する中、前の車から子供が出てきて道路の脇で立ちションする姿がありました。子ども(男の子)なら緊急回避が実行できますが、女性でトイレに行きたい人はどうしているのだろう?と渋滞待ちをしながら心配になりました。SAやPAがなく、逃げ道のない長時間の大渋滞というのは、連鎖的に事故などが誘発されてしまう非常に危険な状態であることを認識すべきです。(例えば、立ちションしようと子どもが車から出たら、すり抜けのバイクと接触事故が起きる、などの危険です。)

 

 

今回の161のブルーインパルス渋滞について

マスコミは一切取り上げないし、滋賀県選出の国会議員、滋賀県知事、高島市長、大津市長も関心無しで、問題として取り上げている人がいない状態。大渋滞が問題視されないので、このトンネル新案もどんどん後回しになってしまうでしょう。高島市の人口が減りすぎて、大きなイベントができなくなる前に、なんとかトンネル新案を含めた部分までの工事が 一日でも早く 完了してほしいと願っています。「こんな大渋滞が発生してしまうのは、滋賀県の一大事やろ~!!!」って、騒いでくれる議員や首長が一人でもいたら、動きが変わってくると思うのですが、致し方なしです。「小松拡幅」が早く完了して 161 の渋滞が少なくなることは、高島市民の生活が便利になり、観光客が増えるので高島市の人口減少のブレーキになるのだと信じています。

 

 

あと、白髭神社の聖域の工事となるので、関わる人すべてがジコ防のセリフの気持ちになってしまうことは滋賀県民として理解できます。エボシのような人がいないと話が進まないでしょう。

 

 

 

161の「小松拡幅」は

急激に過疎化が進む高島市にとって、必要不可欠な工事です。

 

確かに、福井県原発に、万が一、事故など発生した場合には 高島市民が一斉に避難 する必要がありますね。

画像引用元:

https://www.kkr.mlit.go.jp/shiga/road/161_komatsu/pdf/20190325-3_root.pdf

 

山側バイパスルートに対する高島市の回答

(引用)

 

 意見:国道161号小松拡幅13工区のルート検討における対応方針(案)に同意します。


 国道161号は、琵琶湖西岸断層帯による地震福井県内の原子力発電所のUPZ圏内にあり、万一の原子力災害の発生に際し避難道路 や緊急輸送路として大きな役割を果たす極めて重要な路線であります。当該区間の現計画は琵琶湖への沖出しですが、平成27年9月の琵琶湖保全再生法の施行により湖岸の埋立による改変を行うことは極めて困難です。


 また、1日約21,000台の通行量があり、白鬚神社が日本遺産に認定されましたことを契機に来訪者が急増したことに伴い、交通事故が多発し重大事故による事故死亡率も非常に高い状況となっています。


 以上のことから、対応方針(案)の山側バイパスルートは琵琶湖岸の保全を考慮し、通過交通を現道から分離することにより当該区間の交通事故の減少が見込まれ、通過交通についても安定した通行ができることから、最適な案と考えられます。


 今後は、白鬚神社等の観光施設やビワイチも活かした計画的なまちづくりを進めるとともに、円滑な事業実施環境整備に向けた地籍調査を実施し、関係機関協議や地元調整等につきましても、引き続き協力して参りますので早期整備に向けて必要な手続きを着実に進めていただきますようお願いします。

 

 

山側バイパスルートに対する大津市の回答

(引用)

 

 国道161号小松拡幅13工区のルート検討における対応方針(案)に同意します。

 

 国道161号は、滋賀県の湖西地域の観光や産業の振興を支え、更には、災害時の緊急輸送路となる大変重要な幹線道路であるとともに、京阪神地域と北陸地方を結ぶ大動脈となっています。


 しかしながら、道路の断面不足による慢性的な交通渋滞が円滑な交通に支障をきたし、地域経済や観光誘客などに影響を与えていることから、本市域においては、湖西道路真野ICから坂本北IC間の4車線化及び小松拡幅14工区の事業を推進していただいているところです。


 小松拡幅13工区は、高島市域を主に通過する工区で、沿線には日本遺産に認定された白鬚神社があることから、近年は観光客が増加し交通渋滞や事故の増加に繋がっていると聞き及んでおり、安全対策や自然景観対策を踏まえた計画が重要であると考えるところでありますが、いずれにしましても、本市として当該事業の早期完成を願うものであります。


 当計画におきましては、本市の一部区域の計画にも影響しますことから、今後も地元調整や関係機関との協議に引き続き協力して参りますので、本市及び地域住民の声に十分配慮いただき早期に整備されるようお願いいたします。

 

 

山側バイパスルートに対する滋賀県の回答

(引用)

 

 国道161号小松拡幅における対応方針(案)に同意します。

 

 本路線は、京阪神からのアクセス向上を図り、地域の観光資源を活かした観光振興、交通安全の確保、さらには湖西地域のまちづくりを行う上で重要な道路です。


 当該箇所は、琵琶湖の保全・再生、観光振興、交通安全の確保等の観点から現都市計画ルートは困難であると認識しているため、山側バイパスルートに計画を変更することは望ましいと考えます。


 つきましては、滋賀県としても都市計画変更およびアセス手続きについては、国や沿線市と協力して円滑に手続きを進めて参ります。


 バイパス整備後の高島市勝野~同市鵜川間における現道については、地域の観光施策と琵琶湖保全再生計画を最大限に活かした地域活性化に寄与するものとして、自転車や歩行者に配慮したビワイチルートの拠点となるような道路空間を目指し環境整備を行ってまいります。


 地元市とともに沿道の計画的なまちづくりを進めるとともに、関係機関協議や地元調整等に引き続き協力して参りますので、必要な手続きを着実に進め、一日も早い全線の完成に向け、特段のご配慮を賜りますようお願い申し上げます。

 

 

画像引用元:

https://www.kkr.mlit.go.jp/shiga/road/161_komatsu/pdf/20190325-3_root.pd

 

画像引用元:https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/5226191.pdf



 

 

 

滋賀県大津市にある JR北小松駅 の場所はここです。

 

 

JR西日本の回数券廃止と「京都分割」のひずみ★滋賀県

https://minamibiwako.hatenablog.jp/entry/2021/06/12/022021

 

 

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以下、ネット上の反応